こんにちは。
舐めてた出前館。
元派遣社員のうさぎたんです。
出前館の業務委託の仕事やってみました。
ウーバーイーツと同じ感じの仕事だと思っていましたが、正直舐めてました。
ウーバーイーツと出前館の仕事は、かなり違いがあります。
- ストレスが溜まる、早押し競争
- 料理ができてない。
- ”遅配”というストレスが溜まる概念
- 毎回拠点で現金を精算しなければいけない。
- サポートが完全に下っ端のバイト扱い。
- そのほかにもたくさん不満がある。
- 完全に配達員を見下してる。
- 出前館の配達に向いている人向いていない人。
ストレスが溜まる、早押し競争
出前館の配達で注文を受けるときは、差配システムと呼ばれている仕組みで受け取ります。
この差配システムとは、お店から一定の距離にいる配達員に一斉に案件の通知がいって、早いもの勝ちで配達員が取るというものです。
もし受け取る人がいない場合は、お店からの配達員の距離を広げていく仕組みです。
基本的には、注文の通知がくると1秒も立たずに案件が取られてしまうので、早押しになります。
この早押しがめちゃくちゃストレスが溜まります。
ただ早押し競争に参加すればいいというものではありません。
本当に受け取ってもいい案件なのかを一瞬で判断する必要があります
出前館は、「料理受け取り時間」というものがあり基本的にはその時間に料理を受け取らなければいけません。
この料理受け取り時間よりも、遅くても早すぎてもだめです。
なので、この早押しで案件を受けるときは、「料理受け取り時間に間に合う距離にいるのか?」ということを計算して取る必要があります。
この料理受け取り時間も案件によって違うので、10分後だったり1時間後だったりとまちまちです。
早押し競争で勝ち取れた案件でも10km近く離れた場所にお店があって明らかに、料理受け取り時間に間に合わないということもザラにあります。
早押し競争ですぐに案件が他の人に取られてしまうので、0.5秒位で本当に受け取ってもいい案件なのかを瞬時に判断して受け取る必要があります。
出前館の配達員用のアプリは常に起動した状態でないと、注文が取れない仕組みになっています。
よって、出前館のアプリをアクティブにしておいて、常にスマホの画面を凝視しておかないと早押し競争に勝って案件を取ることができません。
出前館は本当に案件が来ないときは来ないので、正直、運転中でも早押し競争に参加する人は多くいると思います。
料理ができてない。
料理受け取り時間になっても料理ができていないことがかなりあります。
ウーバーイーツと比べると10倍くらい料理ができていない率が高いという印象です。
しかも、出前館は、基本的に案件を受けたらキャンセルすることができないので、料理ができていない場合は、いくら時間がかかっても料理ができるまで待つ必要があります。
待たされた時間の損失は、特に出前館が補填してくれるわけでもなく、配達員がすべての損失をかぶります。
最悪の場合、配達員が来てから出前館の注文が来ていたことに気づき、作り出すようなときもあります。
私は1時間近く待たされたこともあります。
しかも料理を待たされた場合、お客様にもお届け時間に遅れるので配達員がお客様に電話する必要があります。
ウーバーイーツは、チャットを送って客に連絡を取ることもできますが、出前館は電話でしか客に連絡を取ることができません。
正直、店のせいでお届け時間遅れるんだったら店が客に連絡しろよとか思うのですが、そうはなっていません。
”遅配”というストレスが溜まる概念
出前館には、お届け時間というものがあり配達員はそのお届け時間までに商品を届ける必要があります。
常に時間に追われながら配達をしなければいけないので、常にストレスが掛かります。
もし届けられない場合は、電話をしてお客様に謝る必要があります。
道路の渋滞具体によって、20分、30分遅れることなんで普通に考えられることですが、出前館はそれを許してくれません。
遅配しないように、すり抜けを行ったり、危険な運転にも繋がりかねません。
店の料理提供が遅れて、遅配することもザラにありますが、何が理由で遅配したのかわかるようなシステムではないので、遅配はすべて配達員のせいになっているんじゃないかと疑問に感じることもあります。
毎回拠点で現金を精算しなければいけない。
現金案件をやっている配達員は、出勤して終わるたびに拠点に行って現金を精算しなければいけません。
これがもう本当にめんどくさいです。
昨今エリアを拡大していることもあり、拠点まで10kmも離れているなんてこともザラにあります。
当たり前ですが、拠点へ現金を精算して家に帰らなければいけないので、拠点から家が離れている人はさらなる負担になります。
拠点の人に現金がいくらになるのか聞いて、ピッタリ現金を精算します。
時間帯によっては並ばなければいけないこともあります。
拠点の人の対応も感じが悪い人が多いので、それで嫌な気分になることもあります。
サポートが完全に下っ端のバイト扱い。
出前館にはサポートセンターというところはなく、困ったときは拠点に電話するかLINEをします。
拠点や対応してくれる人にもよると思いますが、完全に下っ端のバイト扱いされることがあります。
少なくともお客様のような扱いはされません。
ちなみウーバーイーツは、配達で困ったときはサポートセンターに問い合わせます。
そのサポートセンターでは配達員をお客様として扱われるので不快な気分になることはほとんどありません。
そのほかにもたくさん不満がある。
出前館の不満を上げるとキリがないのでそのほかは箇条書きでまとめてみました。
・他社のバッグを使うときはロゴを隠さないといけない。
・出前館の帽子をかぶらないといけない。
・グループラインで挨拶しないといけない。
・拠点によってルールが違う。
・不正対策がほとんどできておらず不公平感がある。
・拠点ごとに登録が必要(4日位かかる)
・メールで問い合わせても無視されることがある。
・報酬の計算を頻繁に間違える。
・インセンティブの報酬が振り込まれない。
・報酬の振込には手数料がかかる。
・配達員起因での商品の破損などは、配達員が弁済しなければいけない。
完全に配達員を見下してる。
ストレスが溜まることは配達員の間でも日頃から言われているのにも関わらず一向に改善する気配もありません。
なぜこのようにストレスが溜まる仕組みを改善しようとしないのでしょうか。
理由として考えられるのは、業務委託配達員のことを古い日本企業にありがちな下請けと思って仕事を依頼しているからです。
古い日本企業にありがちな下請けで仕事を与えてあげてるといった上から目線な感じが、ひしひしと伝わってきます。
おそらくそういう社風なのでしょう。
だから、このようなストレスのかかる環境を改善しようとはしないのです。
あともう一つ考えられるのは、業務委託はあくまで助っ人でありそこまで重視していないことです。
業務委託が、配達で使うアプリもおそらくバイトが使っているアプリを業務委託用にいじってあるだけです。
業務委託は、出前館で雇っているバイトや契約している法人では処理できない案件をしてもらうのが主な役割です。
今後、業務委託やめる可能性も大いにあり得ると思います。
出前館の配達に向いている人向いていない人。
こんなストレスの溜まる仕事だったら、ウーバーイーツとか別のフードデリバリーの配達をやった方がいいのではと思う人もいると思います。
出前館で唯一優れているのは、報酬です。
ウーバーイーツと比べて一件あたりの報酬単価は高いので、自分の工夫次第でウーバーイーツよりも高い報酬を出すことが可能です。
その他にも稼げる要因として、出前館はアプリが原始的すぎて不正対策もほぼやっていません。
裏技的な方法を知っている人であれば、他の配達員と比べて大きな差をつける事ができるかもしれません。
ストレスを感じながらでもいいので、自分で創意工夫しながらたくさん稼ぎたい人は、出前館の配達が向いていると思います。